私は大学2年生の夏休みをシーサー那覇店で過ごしました。丁稚での生活は私にとってとても様々なことを肌で感じ、考えさせられたとても充実した期間でした。初めは1ヶ月以上もここで働けるのかと不安でしたが、あっという間に最終日を迎えて寧ろもう終わってしまったのかという名残惜しさでいっぱいでした。 私は将来自分がどうなりたいか悩んでいる時に、友人からシーサーの丁稚制度を紹介して貰いました。そして、ここで沢山の事を学べるのではないかと思い応募させて頂きました。 私が丁稚で学んだことは、スタッフの立場で物事を考えることや有難みです。普段は客としての立場からしか物事を考えたことがありませんでした。しかし実際にスタッフを経験してみると、どうしたらお客様が快く海を楽しめるよう施せるか沢山考えさせられました。このような立場になると普段サポートしていただいているスタッフの有難みに気づくことができて感謝しています。 そしてもう1つはお客様を楽しませるには自分自身が楽しむこと。確かに仕事を卒なくこなすことも重要ではありますが、それだけではお客様が沖縄の海を楽しめたとは言えないと思います。自分が楽しむことで自ずとお客様もお客様も笑顔になってくれる。 そしてこれらのことを踏まえ、スタッフ・お客様双方コミュニケーションを取ることが非常に大切な業界であると感じました。そして同時に楽しさも知ることができました。どんなに疲れていても、会話をすると疲れを忘れ、自然と笑顔になました。 私はどの丁稚生よりも仕事が出来ず、空回りや失敗することも多々ありましたが、それでも沢山のシーサーの暖かく個性溢れるスタッフの方々が声を掛けて下さったり、アドバイスをして下さったお陰でとても前向きに日々頑張る事ができました。 このような貴重な体験をさせて下さったウミウシ狂いのシャチ子さん、ツンデレな伊藤さん、ラグーン出禁になるであろう(自分が)石嶺さん、丁稚をはじめとしたスタッフの皆さま方、そして丁稚に誘ってくれた友人に本当に感謝しています。