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ほんとに見つかるユキンコボウシガニの探し方・見つけ方 早野ログ

マァヨンハポン!

早野です(^^♪

 

 

ベテランダイバーが一度は通るといわれるマクロ道。

そんなマクロ系ダイバーの中で息の長い人気を誇る生物といえば『ユキンコボウシガニ』ですね~。

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いやいやいつ見てもかわゆい奴ですね( *´艸`)
ビジュアルといい名前といい、甲殻類ファンのツボをぐいぐい押してきます。

簡単にこの生物を説明しますと『ユキンコボウシガニ』というのは通称、愛称だそうです。

和名は『オガサワラカムリ』といいます。『オガサワラカイカムリ』と呼んじゃう人もいますけど、ちょっと違うので気を付けて。(以下ユキンコに略)

体長は5~10mm程度の大きさのものが多く、体の数倍もあるチャツボボヤを被って擬態をし、外敵から身を守っています。

 

さてこのアイドル生物、ちまたでは要望はあるのに見つけられるガイドさんは割と少ないそうです。

見つけ方を聞いても調べても、帰ってくる答えはというと、

『説明できんけど、感覚でなんとなくわかる』

『なんか他のと違う』

『見つかるまで根性で探し続ける』

『ある日いきなり覚醒して見つけられるようになった』

と全くあてにならないお返事(;^_^A

特に最後のなんか中二病ぷんぷんですやん。僕のことだけど。

 

さて今回はこのアイドル生物の見つけ方を、できるだけ理論的に説明していこうと思います。

なぜ今回これを公表するかといいますと、『根性で探し続けるスタイル』って人が意外と多いらしくて、しかもこのスタイル結構危ないんですよ。

ユキンコ探しに集中しすぎて安全管理ができないとか、見つけることにこだわりすぎて、ダイビングまるまる一本ガイドがちまちま動いているのを見せ続けたりとか、挙句の果てに無駄にチャツボボヤに傷をつけてしまったりとか、うれしくないことを並べるときりがないんです。

 

そもそもユキンコが入っている確率は、チャツボボヤ1000個に1匹どころじゃないくらいの割合といってもいいくらい少ないです。

こんなのをちまちま調べていたら、タンクが何本あっても足りませんね。

それでは今回は、このユキンコを効率的に探す方法をご紹介したいと思います!

 

ユキンコを見つけるコツは、『探さない場所を知る』ことなのです。

チャツボホヤのほとんどはハズレなわけですから、ユキンコを効率的に見つけるには、まず居ない、探しても無駄な場所を知ることです。

そこを探さないだけで、見つかる確率は100倍くらい上がります。

 

・ユキンコがいない場所とは?

 

 

以下の写真は探さないほうがいい場所とその解説です。

チャツボボヤが小さすぎ

これを被るユキンコはいません。

もし仮にいたとしても、小さすぎて紹介は無理なサイズですね。

 

チャツボボヤに厚みがない

穴を覗いて内側が明るいようなホヤは強度が低いので、ユキンコは被ることを好みません。

 

枯れ枝などにくっついているチャツボホヤ

不安定であったり潮流が当たりやすい場所は好まないようです。

 

背の低い草の上のチャツボホヤ

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うっすらと苔のようなものが生えた場所。こういうところも居ません。

理由はおそらく、ユキンコが踏ん張りがきかないからです。

 

3cm以上ある大きなチャツボホヤ

これも対象から外します。

全くいないわけではありませんが、確率はかなり低いようです。

 

ホヤ同士の間隔が広く遮蔽物がない

流れやうねりの中、潮流を遮るものが近くにないと流れをダイレクトに受け続けてしまい、岩にしがみつくのも大変だからだと思います。

ホヤが密集しているほうが、周りのホヤが流れを受け止めてくれるので、ユキンコも楽をできます。

 

ほかにも砂や海藻の上。枯れたエダサンゴ。揺れ動くもの(砂地から突き出した枝、ヤギ、捨てられた布)にも居ません。

 

 

次にユキンコがいる場所です。

探す場所は水深15mよりも浅いエリアがおすすめです。

深いエリアにもいるにはいますが、エアの消費や窒素の蓄積を考えると避けた方がいいでしょう。

そしてチャツボホヤが密集している事!

そして個人な統計ですが、確率的に最もユキンコがいるのは、ハマサンゴのポリプが枯れて草が生えていない部分!

じゃないかな~と思います。

アタリを付けたら軽くホヤをあおいでみます。

驚いてわずかに歩く個体が居たらユキンコです!

動かない場合も、ホヤを横からチョンと押すと、足が見えます。

慣れてくると、ホヤが岩に張り付いているのかユキンコが踏ん張っているのか指で押した感覚で分かるようになります。

 

因みに以下は実際にユキンコがいるチャツボホヤの密集です。

どれがユキンコかわかりますか~?

 

初級編

いかがですか?

 

 

 

答えはといいますと、左のホヤです。

 

 

 

 

 

でもって上級編!

こういう一見探すのが大変そうな場所も、小さいホヤ、苔の上のホヤ、密集していないホヤを除外すると、これまた簡単に見つかりますよ。

皆さん是非試してみてくださいね!

あ、でもホヤをつぶしたり岩から無理やり引きはがしちゃだめですよ(‘ω’)ノ

 

早野でした!